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2015のストーリー その12「助っ人現る」

チッチはサムの友人ルークの事務所の前にいた。
サムのSNSから辿り着いたのだ。

事務所の様子をじっと伺うチッチ。
ルークもサムのように連れ去られてしまったかもしれない。それどころか、サムを連れて行った一味が事務所を占拠しているかもしれないのだ。
しばらく息をこらして窓から中をのぞくチッチ。しかし、人の出入りは一向に見られない。チッチはついに勇気を出して、ドアをノックしてみた。

「はい、どうぞ」
意外にも涼しい声が中から返ってきた。
ドアを押してそっと入るチッチ。
「どちら様ですか?」
爽やかな青年が笑顔で迎えてくれた。事務所の中は彼ひとりだ。
「あの…ルークさんですか?」
「…いえ、ルークは出張に出ています。ルークのお知り合いですか?」
「いえ…私はチッチと言います。私の友人が、ルークさんの知り合いなんです。彼は今、行方不明で…実は、私の目の前で連れ去られたんです……」
思い出して、また涙ぐむチッチ。
「わっ!大丈夫ですか?」
「ごめんなさい。つい…」
「いえ、それは驚かれたことでしょう」
「えぇ…」
「それでどうしてここへ?」
「…はい、行方不明になる直前に、ルークさんと電話で話していたので、何か手がかりをご存じないかと思って」
「そうですか、ルークと…」
「はい…」
「どうぞ、中へお入りください。ずっと緊張したままで、つらかったでしょう」
「…ありがとうございます」

中に通されたチッチ。応接セットに腰掛ける。爽やかな青年は、ささっとドリンクを用意してテーブルに運んできた。
恐縮するチッチ。
「どうぞ。何にもなくて、すみません。だけどこのアップルジュースは美味しいですよ、天然100%!頂き物ですが…」
「笑…ありがとうございます」
少しでもチッチを励まそうと、明るく話してくれる青年の心遣いが、身にしみた。
「申し遅れました、僕はマモルと言います。ルークと一緒に働いています。ルークは今日、出張から戻る予定です。ここでお待ちになられてはいかがですか?」
「よかった、お戻りになるんですね。でしたら、待たせて頂きます。ご迷惑でなければ」
「こんなときに、気を遣わないでいいですよ、ちょっとルークに連絡を入れてみますね」
「ありがとうございます!」

電話をかけに席を立ったマモルが怪訝な顏をして戻ってきた。
「…電話がつながらなくて。ですが、ルークからメールが来ていました。もしチッチさんが来ていたら、明日、僕と一緒にメロンジュまで来て欲しいと」
「ルークさんから??」
「ええ…」
「どうして私が来ているのが分かったんでしょう?」
「そこが不可解なんですが…」
「……」
「…どうされますか?」
「迷っても仕方ありません。今はこれしか手がかりがありませんから、明日メロンジュに向かいます」
「そうですか。でしたら、僕がご案内します」
「すみません」
チッチは頭を下げた。
「いいえ、僕もルークのことが気になりますから」
「ありがとうございます。よろしくお願いします!」
「大丈夫!きっとサムさんもルークも無事ですよ。チッチさんをこんなに心配させて、明日会ったらこらしめてやらないと」
「ふふっ…」

わずかでもサムに辿り着くかもしれない手がかりを得て、少し笑顔が戻ったチッチでした。

(次回に続く)

 

 

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